2019年6月5日読了時間: 4分書店主たちの超刺激的な白熱のトークセッション!(ほんのひとこと)5月20日(月)の夕刻、出版者協議会プレゼンツ「地域の書店に聞く――不忍ブックストリートのブランディングと流通・経営課題」と題してシンポジウムを開催した。いつも以上のイベント参加者数で、熱気と関心の高さがうかがわれた。 登壇者は、笈入建志氏(千駄木往来堂書店。2000年より...
2019年5月13日読了時間: 4分「部落差別解消推進法」とは何か(ほんのひとこと)ここ数年で、差別に関する法律が、3本成立した。「障害者差別解消法」(2013年成立、2016年施行)、「ヘイトスピーチ解消法」(2016年成立・施行)そして「部落差別解消推進法」(2016年成立・施行)である。前の2本の法律に対して、三番目の「部落差別解消推進法」はメディア...
2019年4月3日読了時間: 4分「すごいルール」は出版界を持続させ得るのか(ほんのひとこと)いま、出版界の最大の問題が、「書籍の適正流通を目指して」(2018年3月、日販)で公表された取次の構造的赤字状況と、アマゾンによる「再販制浸食」「直取引勧誘」であるだろう。 この2つは、相互に関連した問題でアマゾンとは何かと思っていたら、たまたま図書館の棚で目の入った『アマ...
2019年3月8日読了時間: 4分新刊紹介でのカバー画像(書影)の使用について(ほんのひとこと)出版協では、毎月1回、理事会を開いている。そこでは、会の運営全般などが主なテーマとなる。そのほか、議題というほどではないが、出版活動上で疑問に思ったことや法律問題が出されることがある。今月の理事会で、ある理事出版社から、新刊紹介での書影使用について話題が提供された。...
2019年2月8日読了時間: 3分「本はアマゾンで」でない未来を(ほんのひとこと)アマゾンジャパンが、1月31日、書籍の買切り販売を開始すると発表したと一般紙が報道した(2月1日)。出版社との直接取引で買切り、一定期間は出版社の設定価格で販売し、その後は、出版社との協議により値下げ販売する、という。アマゾンは、一昨年の「バックオーダー発注中止」に見られる...
2019年1月7日読了時間: 3分存在有理(ほんのひとこと)かつて古くからその土地で営業している店の斜向かいに、同業の資本の大きなチェーン店が出店した。 チェーン店は集客のため、ポイント付与などを展開し何とか開店は成功したといえた。 決して利の厚い商売ではない。 古くからの店はたたむ事になった。 ライバルはいなくなった。...
2018年12月7日読了時間: 4分続・秋の変/出版流通を守るために必要なこと(ほんのひとこと)今年9月に起きた、取次配本遅延の問題(見本出しから配本まで3週間以上かかった問題。2018年9月の「ほんのひとこと/秋の変」に詳しい)に関してその後、出版協は大手取次三社(日販、トーハン、大阪屋栗田)宛てに、何が起きたのか説明を求める文書を9月28日に送付した。これに対し、...
2018年11月2日読了時間: 4分『新潮45』問題から考える(ほんのひとこと)●休刊が決まった『新潮45』 このかん、「言論の自由」と「出版社の責任」をめぐって話題となったのは、なんといっても自民党の杉田水脈議員の、「LGBTは子供を作らない、生産性がない」との論文を掲載した『新潮45』にたいする批判の高まりと、新潮社による謝罪と同誌の事実上の廃刊...
2018年10月2日読了時間: 4分秋の変(ほんのひとこと)取次の配本が突然、見本から3週間以上も先になった版元があった。これは前代未聞である。どれだけの版元がこうした状況になったかは、まだ不明ではあるが。これまで確かに幾つかの版元については、配本日の事前登録と予約が行われていたようで、予約の日に見本が出ないと、最悪1か月は配本日が...
2018年8月27日読了時間: 4分インターンK・H女史(大学院生)に「出版」について聞いてみた(ほんのひとこと)例年、弊社では一橋大学の大学院生(言語社会研究科所属)を「インターン」として迎えている。今年も8月上旬からひとりの女性(修士1年)が週2日(全10日)、社に来ている(もうかれこれ5年目ぐらいになるだろうか)。 彼女のインターン志望動機としては、仲間たちとともに学部生(横浜国...
2018年8月8日読了時間: 4分「盗人の昼寝」(ほんのひとこと)「盗人の昼寝」という諺がある。「何の気なしにふるまっているように見えながら、実はある目的や思惑を隠し持っている」ことのたとえで、泥棒が昼寝をしているのは夜、盗みを働くための準備であり、一見何気ないふるまいにも悪だくらみが隠されているという意味だそうだ。誰が考えたか知らないが...