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国立国会図書館デジタル化資料の「送信候補リスト」公表の遅れ(ほんのひとこと)
7月末日、国立国会図書館のサイトを朝から何度も見ていた。とくに、同サイト内の「関係者の方へ」というところを注目していた。文献検索以外ではめったにしないことである。何を見ようとしていたかというと、国立国会図書館が発表する同館デジタル化資料の「送信候補リスト」である。例年7月末...
2023年8月13日読了時間: 8分


耳で聴く出版営業列伝「公開書店営業 in スペース」(ほんのひとこと)
「営業さんの話って面白いよね。僕だけが聞いているのはもったいない。あの熱量を一般の人にも届けられないかな」。千駄木往来堂書店の笈入(おいり)店長のこの一言からインターネット上のラジオを始めました。「公開書店営業 in スペース」という番組です。笈入さんが聴き手役となって、...
2023年7月12日読了時間: 4分


日本研究市場はこのまま縮小するか?~ボストン出張日記~(ほんのひとこと)
「神保町のんしゃら日記」なる変なタイトルの日記連載を、『歌誌月光』(福島泰樹主催「月光の会」の結社誌、隔月刊行)に執筆しています。5月に発行した78号では「あめりか漫遊編」として、今年3月のアメリカ出張記録を書きました。本稿はその改題&縮約版です。 *****...
2023年6月27日読了時間: 5分


レガシーこもごも(ほんのひとこと)
コロナが第5類に引き下げられたため、感染者数などの発表もなくなったようだ。8日には、東京ではまだ1000人以上の感染者が出ている。本当に収束に向かっているのだろうか。周囲に感染者もでている。まだ、とてもおさまったとは言えないのではないか。にもかかわらず、とにかく終息したかの...
2023年5月22日読了時間: 5分


重ねてインボイス制の中止・廃止を求める(ほんのひとこと)
消費税インボイス制は、広く理解されたとはとても思えない状況の中、10月から実施とされている。 取次各社から版元には「適格請求書発行事業者登録番号連絡票」が送られてきている。「課税事業者」か「免税事業者」か、「適格請求書発行事業者登録番号」は何番か、未取得なら取得予定の有無お...
2023年5月2日読了時間: 3分


ようこそ、新人さん!―これからの「出版」について思うことあるいは普請中(ほんのひとこと)
2023年になって早くも2カ月が過ぎた。寒波到来のため春は名のみの風の寒さや……。出版界はあいもかわらず寒波が居座り続けている……ような気もする。 先般、出版科学研究所が2022年の出版市場(推定販売額)を発表した。2022年の「紙+電子出版」市場は、1兆6305億円で前年...
2023年3月22日読了時間: 4分


インターネット上での被差別部落撮影の動画を削除(ほんのひとこと)
少し古い話で恐縮だが、1970年代、全国の被差別部落の地名・所在地・戸数・主な職業等を記した「部落地名総鑑」が販売されていることが発覚した。興信所・探偵社関係者が人事や結婚などに関する調査で「部落地名総鑑」を作成、販売をすれば利益をあげることができると考えたとのことだった。...
2023年2月23日読了時間: 3分


朝起きたら戦争が始まっていた!(ほんのひとこと)
2022年12月16日/後世では「戦争開始記念日」、岸田文雄という政治家を「日本を戦争する国にステップアップした元凶」と呼び習わすことになり、政治家の愚かな選択によって、不可逆な歴史的転換が起こった日として記録されるのかもしれない。...
2023年1月6日読了時間: 4分


妄言対話(ほんのひとこと)
「こないだの大手取次の新刊登録の件、もう運用始まっているんじゃなかったっけ」 「ああ、それ。まだだったと思うけど、それ知りたいかなぁ」 「うちとか、何にも対応していないんだけど、いいんだっけ。解説必要じゃないの」 「基本、JPROに書誌データが登録されていれば、今までFAX...
2022年12月9日読了時間: 4分


マイナンバーカードは異次元のカード(ほんのひとこと)
河野デジタル大臣は、10月13日、2024年秋に現行の健康保険証を廃止して、マイナンバーカードと一本化した「マイナ保険証」に切り替える方針を発表した。それを受けてマスコミは一斉に「事実上の義務化」と大きく報道した。しかし、政府は「義務化」を口が裂けても言えない。というのは、...
2022年11月12日読了時間: 4分


本屋を面白くする方法? -米国の出版流通と比較して考える(ほんのひとこと)
「版元の経営課題を話すだけではなく、年々数を減らす書店数、縮小する業界をなんとかできないか。書店に対して何ができるか、本屋を面白くすることを考えるのも、版元の仕事ではないのか」との声を頂戴した。今年の8月に出版協が開催した「経営困ったこと会議」に参加した版元の方からである。...
2022年10月9日読了時間: 4分


自社のジェンダーギャップ指数は?(ほんのひとこと)
●低迷するジェンダーギャップ指数 世界各国の男女平等の度合を数値化した「ジェンダー・ギャップ指数」。7月13日、世界経済フォーラム(WEF)が2022年度報告書を発表しました。「経済」「教育」「健康」「政治」の4つのデータから作成され、0が完全不平等、1が完全平等を示すこの...
2022年9月26日読了時間: 5分


マスクを外して外へ出よう(ほんのひとこと)
ストレスの多い夏が続いている。 猛暑にマスクは息苦しい。 僕たちは、なんて自主規制が好きなんだ。この暑さの中、歩道を行く通勤の人々のマスク率は、依然100%に近い。通勤の交通機関やコンビニ等の店舗ではマスク着用は依然必要だが、屋外で、単独歩行中のマスクって、どう考えたって不...
2022年8月18日読了時間: 3分


用紙代値上がりで……(ほんのひとこと)
残念ながら、いまだコロナ収まらず、東京都の感染者もまた増加している。Withコロナとはいえ、身近にも感染された方が、まま見受けられるようになった。幸いにも、社内、会社のご近所さんにはいまだ感染者は出ていないが。 売上にコロナの影響がだいぶなくなったと思われるところに、今度は...
2022年7月9日読了時間: 4分


異業種から転職した「新人」に直撃取材!(ほんのひとこと)
いまだ底を打つ気配を見せない新型コロナウイルス禍および出版不況。そんななか、当然だが日々の業務は鋭意すすめなければならない。版元も書店も取次もそれぞれがおかれた状況下で、さまざまな知恵をしぼりながら売上向上を追求すべく努力している。...
2022年6月7日読了時間: 4分


近世の身分制度について(ほんのひとこと)
近世部落史研究の進展により、近世の身分制についても従来の考え方を修正する成果が出てきている。しかしながら、最近でも新聞の有名コラムで近世身分制度を「士農工商」と呼び、被差別身分について述べなかったり、大河ドラマで近世の身分制を「士農工商」と説明しただけで、被差別身分について...
2022年5月12日読了時間: 3分


大文字の歴史で出版人に直結すること(ほんのひとこと)
こんなことが起こるなんて! わが身が永らえている間に、まさか原発が爆発する事故に遭遇するなんてことは思いもよらなかった。そして、100余年に一度のパンデミックを体験しようとは。あまつさえ第三次世界大戦の火薬庫になろうかと杞憂される戦争を目の前にしようとは。...
2022年4月10日読了時間: 4分


図書館等公衆送信制度の「補償金」は、誰が負担するのか?(ほんのひとこと)
周知のとおり、昨年5月、図書館資料の一部分を権利者の許諾なく公衆送信できるようにする「図書館等公衆送信制度」を創設する「著作権法の一部を改正する法律案」(以下、改正案)が可決された(施行は、2023年4月)。 当時は、国会での審議内容を十分フォローできていなかったので、最近...
2022年3月9日読了時間: 4分
国会図書館は我々を自由にしてくれるのか?(ほんのひとこと)
国会図書館が、令和3年3月25日の納本制度審議会の答申に基づきオンライン資料の全面収集を始めるとのこと。 今までの状態との大きな違いは、有償のものであっても、DRM(デジタル著作権管理)が付されているものでもDRMを外した上でその対象となることだ。...
2022年2月9日読了時間: 4分


自炊本の転売に疑問を投げかける(ほんのひとこと)
年の始まりから問題提起というのも気が引けますが、疑問を持ったら声に出すのが出版協の役割と考え、この機会に取り上げます。電子書籍化を目的とした「自炊本」がフリマサイト上で転売されている問題についてです。 事の発端は2021年6月、当社の編集者が、背表紙が裁断され、無残にもバラ...
2022年1月6日読了時間: 4分
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